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2012年 日本代表基本システム 4-2-3-1

 ザッケローニ監督が現日本代表で採用しているシステムです。2010年~2012年現在では、世界を見渡しても最もポピュラーなシステムと言えるでしょう。

 2010年南アフリカワールドカップにおいて、岡田武史監督が本番直前まで採用していたシステムをそのままに、ザッケローニ監督もメンバーを入れ替えて採用しています。 攻守のバランスに優れ、サイドアタックに適したシステムと言えるでしょう。

本田と香川の共存が最大のテーマ

 CSCKモスクアの本田と、マンチェスター・ユナイテッドの香川は、それぞれのクラブチームではトップ下で起用されています。しかも両チームともザックジャパンと同様に、4-2-3-1システムなのです。 ザッケローニは、日本代表では香川を左サイドハーフに、本田をトップ下に起用していますが、今のところ香川が十分に機能しているとは言えないでしょう。 しかしながらフィジカルが強く、ボールキープのできる本田はセンターに配置しておきたいところです。南アフリカワールドカップで岡田監督が実施したように、1トップの位置に本田を配置することは一つの解決策と言えるでしょう。 そしてもう一つは、ダブルボランチの一角に本田を起用することです。遠藤と本田を並べるにはいささか前掛かりになってしまうので、本田と長谷部または本田と細貝の組み合わせは、守備におけるバランスが取れると考えられます。

チームの弱点

 内田と長友は、両者ともどちらかといえば攻撃が得意なサイドバックです。攻撃に参加する頻度も多く、また最前線まで駆け上がってクロスを上げるサイドアタックは、日本の攻撃の代表的なパターンと言えるでしょう。 しかし一方で、サイドバックが駆け上がっている状態でボールを失った場合、そのサイドバックの裏のスペースを攻略されてしまう危険を伴っています。左サイドのスペースを攻略された場合は、スピードのある今野がカバーできるのでまだ安心ですが、右サイドバックの内田の裏のスペースは、吉田がカバーに入ることになります。 吉田のような長身のセンターバックは典型的にスピードに難があり、振り切られる危険が高いわけです。日本代表の最大の弱点は、右サイドバックの裏のスペースと言えるでしょう。

 もう一つのウィークポイントは、遠藤と長谷部のダブルボランチを封じられた場合です。日本の攻撃のほとんどは、遠藤または長谷部が攻撃のスイッチとなって攻撃が始まっていきます。この2人をマンマークしておけば、少なくとも日本の特異なパスワークによる攻撃が機能せず、4バックからのロングボールに頼らざるを得ない状況にさらされます。 このときに、センターバック、特に吉田がパスワークに参加するか、本田と前田がポジションを下げてボランチの負担を減らすなどの工夫が必要になります。

サブメンバー

 MFは比較的充実しており、特にサイドアタッカーは他に宇佐美、宮市という攻撃的な選手が控えています。一方でセンターバックやボランチは日本代表としての経験が十分な選手は揃っておらず、深刻な問題と言えるでしょう。 特に遠藤の代わりをこなせる選手は見当たらず、遠藤が不在時の日本代表はまったく別のチームになります。

 センターフォワードは、現在でこそ前田が一番手、ハーフナーが二番手の序列ではありますが、他に森本、李がおり、他のポジションに比べて競争は激しいと言えるでしょう。 フォワードの決定力不足の課題は今に始まったわけでもなく、少なくとも釜本以降、カズや中山、高原、柳沢が活躍した時代でさえも、日本代表のフォワードは他国に見劣りしていました。 昨今ではゼロトップという戦術もありますし、南アフリカワールドカップのような本田をワントップに添える形も日本には合っていると言えるでしょう。

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